Lesson6-1 コミュニケーションは練習

先天的にコミュニケーション能力が備わっている?

人には先天的にコミュニケーション能力が備わっています。一方で、本講座でも度々取り上げていますが、人は練習をしないとコミュニケーションが出来ません。これらは両方ともゆるぎない事実です。

人には先天的にコミュニケーション能力が備わっているとはどういうことでしょう。

私たちには、

  • 相手に向かって話すことが出来る
  • 相手の言葉を聞くための手段を持っている

という情報の送信と受信の機能が備わっています。これをもってコミュニケーション能力が先天的に備わっていると言われるのです。

誰とでも会話が出来るとか、上手に喋ることが出来る、相手の会話を遮らずに聞ける、といったスキルは成長するにつれて磨いていく必要のあるものなのです。

残念ながら、コミュニケーション能力は練習なしには上達しません。ご飯を食べて適切に運動して十分な睡眠を摂れば自然と体は大きくなりますが、コミュニケーション能力は「技術」や「テクニック」が必要なので、練習をしなければ伸びていかないのです。

練習を積み重ねるとコミュニケーションが出来る

逆に言えばコミュニケーション能力を上げるためには練習を積み重ねれば良い、ということでもあります。

もちろん世の中には誰からも好かれるような性格と優れた容姿、美しい声をあわせ持つといった、コミュニケーションのために生まれて来たような方もいらっしゃいます。しかし、自分がそのような天才ではないからといって腐る必要はありません。生来のコミュニケーション能力に問題を抱えつつもやり方を学ぶことで接客やサービスのプロになった方も大勢いらっしゃいます。

センスを磨くのは並大抵のことではありませんが、スキルを学ぶのは努力と経験の領分です。Lesson5ではコミュニケーションのための基礎的なトレーニングに関する考え方を、Lesson6ではそこから派生した具体的なトレーニング方法を学んでください。