日本人に多いエミアブル
自己主張は弱いのですが、強い感情を秘めているのがエミアブルです。彼らはドライビングと違ってリーダー的なポジションにはつきたがりませんし、またエクスプレッシブとは違ってその場のノリで動かないタイプです。日本人には一番多いと言われる性格傾向と言われています。
人に何かを頼まれた場合エミアブルは「NO」と断れません。自分にできるなら、とつい無理をして承諾してしまいます。いわゆる「NO」と言えない日本人です。そうして人からのお願いをたくさん抱え込んで苦労しがちなのがエミアブルの特徴と言えます。
しかし、普段からニコニコしてばかりで人からの頼みも嫌な顔をせずに聞き入れてしまうこのタイプは、自己主張こそなかなかしないものの、心の内には強い感情を秘めていることが多いのです。「この人には何をお願いしても大丈夫だから」という感覚で接していると、その内に相手が感情を爆発させてしまいます。
エミアブルに対して自分の都合を押し付け続けると、いつかは爆発して言うことを聞いてくれなくなります。たとえばお母さんに家事を全部押し付けていた過程で、突然お母さんが家のことを何もしなくなって途方にくれるという話がありますが、エミアブルに自分の都合を押し付け続けていると、このように対処不能な事態に陥ってしまうケースもあるのです。
エミアブルはチームワークを重視する
人を支える裏方としての性格の強いエミアブルは人を助ける仕事に就きやすい傾向にあり、一緒に仕事をする相手としては非常にありがたい存在です。指示をきちんと守ってくれますし、細かいところにも気が回ります。人のサポートに回るのが得意なエミアブルは、チームワーク重視の仕事で本領を発揮してくれます。
逆にチームのメンバーを主体的に引っ張ったり、自分から改善策を出すことはあまり得意ではありません。このあたりの能力はドライビングやエクスプレッシブに任せた方が良いでしょう。エミアブルはチーム内における最良の歯車と言える存在ですが、周りと上手く噛み合って動くのは得意でも、動力としては動くのには適していません。
しかし、一頭のライオンに率いられた百頭の羊は一頭の羊に率いられた百頭のライオンに勝ると言われるように、大人数のチームで強いリーダーを冠するエミアブルの集団はチームの構成としては最善と言っても良いでしょう。
優柔不断なエミアブル
このスタイルの特徴として知っておかなければならないのは、エミアブルは周りを気にする性格だということです。
チームワークを重視するということは、裏を返せば常に周りの意見を気にするという側面もあります。歯車は周囲と噛み合わなければ一人でクルクル回っても何の役割も果たせません。したがって、エミアブルと付き合う時はなるべく「和」を大事にし、彼の意見がきちんと適切に受け取られていることを示す必要があります。
また、エミアブルは「自分が誰かの期待に応えることができている」ということを重視するタイプです。自分がきちんと役に立っているか、誰かの期待に応えられているかを常に気にしていますから、もしエミアブルが成果を上げた場合はきちんと褒めてあげたり感謝の意を伝える必要があります。
エミアブルはエクスプレッシブのように子供ではありませんが、自分がやったことに対して自信を持っているわけではありませんから、常に周りからの評価を必要とします。あなたのおかげで〇〇が出来た、という形の褒め方を意識すると円滑にコミュニケーションが取れるようになりますし、あなたの行動から〇〇を取り除くとよりチームに貢献出来るようになるよ、といった形で欠点を伝えればエミアブルは受け入れてくれます。
共通点を見つけだす
エミアブルは周りと一緒の行動をしたり、周りと同じ状態になることを求める傾向にあります。たとえば中学校や高校の制服を想像してみてください。みんなが制服を着ている中、一人私服で登校しても良いと言われたらどうなるでしょう？ ドライビングやエクスプレッシブはここぞとばかりに素敵な洋服をアピールするかもしれませんが、エミアブルは周りと同じ制服を着ていないと落ち着きません。
したがって、エミアブルと付き合うときに大事なのは、お互いの共通点を見つけ出すことです。彼が欲しているものを所有する、彼が喜ぶものを自分も一緒になって喜ぶといった形で共感してあげれば、エミアブルとの距離感は一気に縮まるでしょう。
逆に、全く盛り上がらない飲み会や淡々とした社員旅行などはエミアブルにとっては辛い行事です。みんなで一緒に盛り上がれるよう配慮してあげるのが大事です。そこはドライビングやエクスプレッシブの腕の見せ所と言えるでしょう。
まとめ
- 日本人の多くは協調性を重視する我慢強いエミアブル
- 無理をさせ過ぎないよう常にケアをし、役に立っていることを強調する
- 共通点を見つけ出し、共通の話題で盛り上がる
エミアブルはこちらに配慮してくれるタイプです。そこに甘えるのではなくきちんとエミアブルを配慮出来るようになれば、しっかりとした繋がりが出来るでしょう。