Lesson7-1 コミュニケーションを練習するには

コミュニケーションを練習するために

コミュニケーションの練習には多種多様な方法がありますが、理論的に必要なことは前回のLessonで全て学んでいただきました。

  • 単にトークスキルを磨くだけではなく、相手を居心地良くする
  • ワーキングメモリを増やし、消費を抑えるコツを学び実践する
  • 相手をソーシャルスタイルで分類し、適切な対応を取る
  • 勘違いや誤解を極力なくす

この基本を心がけていれば、後は物怖じせずに人と話すのを心がけるだけでも大分感触が変わってきます。とはいえいきなり大きな目標を達成しようとしてもなかなか上手くはいきません。まずは小さな目標を作り、一つ一つ達成していく中で成長を実感していくことが大事です。

英語の勉強を例に考えてみましょう。私たちの最終到達地点は、誰とでも英語でコミュニケーションが取れるようになること、そして英語の長文を読み書きできるようになることです。しかし、私たちは常に「誰とでも英語で会話できるようになろう」や「英語の読み書きをマスターしよう」と思って勉強するわけではありません。

授業中に”I have a pen.”のような簡単な文章を構造的に学んだり、単語帳をめくって10単語ずつ覚えていったりする過程では、これらの大きな目標を意識することはまずありません。皆さん目先の課題に集中していたはずです。しかし、それらの小さな課題は積もり積もって大きな目標を達成する上でちょうどいい練習になっています。

Lesson6では皆さんが楽しくコミュニケーションを学べるように、いくつもの小さな課題を用意してみました。毎日練習する必要はありませんが、暇な時にコツコツと練習することで人と会話する際の苦労が少しずつ減っていくのを実感できるはずです。

次のLessonでは、”トーク”に重点を置いた課題をいくつか例示してみますので、是非挑戦してみて下さい。